支援ツールとは 2/8
 ◆支援ツールのねらい;できることをとことん伸ばす

 支援ツールでは、子どもの「長所・強みを生かして」、「できることを」「とことん伸ばす」ことをめざします。
 しっかりやり通すことで、本当に役立つ力となります。安心して自信を持って活動できます。次の課題が見えてきます。
  • エンパワーメントの実践
  • 習熟度の向上
  • 長所・強みを生かす
  • 基本はコミュニケーションと生活自立
 ◆できることをとことん伸ばす

エンパワーメントの実践

 「できないことでも頑張らなくちゃ」「新しいことを教えないと」と考えがち.....

 支援ツールによる支援では、発達のつまずきや困難な点を強調するのではなく、その子どもの有利な点、長所や強みを十分に生かすことを大切にします。できることにしっかりと行い、本人の力を十分に発揮することをめざします。

 発達障害児は、周囲の刺激に影響されやすく、活動から逸れやすいことが多いです。逸脱して問題へ発展するのを未然に抑えるためにも、自分のできることを見定めて、しっかり行うという視点が大切です。

 できることをしっかりとやり通すことで、本当に役立つ力となります。安心して自信を持って活動できます。できることをしっかりとやり通した後に、次の課題が見えてくるのです。


習熟度の向上

 「言えば分かるし」「やらせればできるのだから」「できることはいいから、他のことを」と考えがち.....

 支援ツールによる支援では、できることにとことん取り組むことを大切にします。これは、習熟度を向上させることです。

  • 正確に;「しっかり定着させる」「大人が付き添わなくても一人で行える」「場所や時間が変わっても行える」
  • スピード;「てきぱきと短い時間で行える」「流暢にスムーズに行える」「周りに影響されず集中できる」

 これらはすごいことです。生活の中の普段のことでも、高い習熟度として示せれば、新たな可能性が開けます。

*ここで言う「習熟度」とは、小中学校で言われる「習熟度別指導」「習熟度別学習」とは異なります。

子どもの長所・強みを生かす

 子どもが前向きに生活をしていくときに、活用できる力、実際に使える力のことです。

 相談機関や学校などで行う発達検査、知能検査、学力検査などの結果とは異なります。どれだけの発達段階・年齢水準にあるか、難しい内容や多くのことができたか、ということではありません。その子どもの支援に使える役立つことを見つけることです。

 逆に、本人がいくら好きなことでも、没頭して、それだけを繰り返し、こだわりとなっていることは、生活の中では活用できません。長所とは言えないわけです。これを区別することは大切です。


基本はコミュニケーションと生活自立

 地域の中で周りの人と関わりながら、自分にあった生活をしていくには、「自分の意思を伝える」「生活の中での自立を高める」ことを大切です。

 自分の意思を伝える;地域で生活するには、自分の考えや思いを周りに伝えることを必要です。意思を伝えることで、生活の中での自立が高まります。
 意思を伝えるとは、子どもの分かるやり方でやりとりすることです。相手に伝えることで、得ることがあると知ることです。決して、周りに合わせることではないのです。

 生活の中で自立を高める;生活に必要なことに自分から取り組もうとすることです。できることをしっかりと行うこと、自分の力を十分に発揮することです。

 できないことはどうしたらよいの;無理やりさせることは、混乱やかんしゃくのもとになり、自分はダメだという意識をもたせてしまいます。十分な援助を与えて、とりあえず経験させておくことが大事です。
 次の機会にチャレンジするように勇気づけていくことです。

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